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可能性を、結果で証明する。
株式会社IKEMART 代表取締役社長 網屋純一
私は昔から、強い者がそのまま勝つ話より、弱かった人や、まだ十分に評価されていない人たちが、工夫と努力で勝ち上がっていく姿に強く心を動かされてきました。
スポーツでも、仕事でも、事業でも同じです。最初から恵まれた条件にいる人が勝つことよりも、不利な状況や未完成な状態から、一歩ずつ力をつけ、現実を変えていく姿に価値を感じます。
だから私は、事業においても「条件が悪いから仕方ない」とは考えません。
販路が弱い、情報が足りない、人手が足りない、仕組みが整っていない。そうした状況は確かに厳しい現実です。しかし、それは諦める理由ではなく、戦略を考える出発点だと思っています。
IKEMARTを立ち上げた背景にも、この考えがあります。
世の中には、良い商品を持っているのに売れない企業があります。真面目にものづくりをしているのに、市場とのつながり方が弱く、価値が正しく伝わっていない企業もあります。販売の現場では、経験や勘に頼り、担当者の努力で何とか回っているケースも少なくありません。私は、そうした状況を見てきました。そして同時に、「本来はもっと伸びるはずだ」「やり方次第で変えられるはずだ」と感じてきました。
IKEMARTが目指しているのは、単に商品を流通させることではありません。
私たちが本当に向き合っているのは、挑戦する企業の可能性を、データと仕組みで成果へ変えることです。売上をつくるだけでは不十分です。利益が残ること、再現性があること、無理なく継続できること。そこまで含めて、初めて価値があると考えています。
私は、努力そのものを否定しません。
むしろ、努力や粘り強さはとても大切だと思っています。
ただし、努力に依存し続ける組織は強くなれません。誰かが頑張らないと回らない状態は、いずれ限界がきます。だからこそ、現場の工夫や経験を、属人的なもののままにせず、仕組みに変えていく必要があります。再現できる形にすること。誰がやっても一定の成果が出る状態をつくること。それが、会社としての本当の強さだと考えています。
また、私は「肩書きがあるから価値がある」とは思っていません。
本当に大事なのは、どんな役職にいるかではなく、どれだけ顧客や市場に価値を返せているかです。評価されていないものが評価される。埋もれていた価値が世の中に届く。そのために、どう仕組みをつくるか。どう現実を変えるか。そこに経営の意味があると思っています。

IKEMARTは、派手な言葉や一時的な成果だけを追う会社ではありません。
私たちは、現実を直視し、数字から逃げず、課題を構造で捉え、改善を積み重ねる会社でありたいと考えています。劇的な逆転は魅力的です。しかし、本当に強い会社は、地味な改善を繰り返し、信頼を積み重ね、少しずつ差を広げていく会社です。私は、その両方を大切にしたいと思っています。挑戦する熱さと、冷静に積み上げる強さ。その両方が必要です。
私自身が大事にしているのは、
「可能性を語るだけで終わらせず、結果で証明すること」です。
挑戦には不安がつきものです。簡単な道ではありません。ですが、不安があるから止まるのではなく、不安があるからこそ仕組みをつくる。難しいから諦めるのではなく、難しいからこそ戦い方を変える。私は、そういう経営をしていきたいと思っています。
IKEMARTは、まだ完成された会社ではありません。
だからこそ、伸びしろがあります。変えられる余地があります。挑戦できる余白があります。私は、顧客、パートナー、仲間とともに、まだ見えていない価値を形にし、小さくても勝てることを証明していきたいと思っています。
可能性は、願うものではありません。
仕組みと行動で、結果として証明するものです。