IKEMART.IncBLOG

株式会社IKEMARTのBLOGでは、経営や事業づくり、組織、データ活用に関する考え方と実践を発信しています。
挑戦する人と企業の可能性を、データと仕組みで成果へ変えるために、日々の現場で得た気づきや、成長を支える視点を継続的にお届けします。

NEWS

任せることは、責任を曖昧にすることではない。

2026/11/04

    ― 人が育ち、組織が自律するために ―

    会社を経営するうえで、最近あらためて考えていることがあります。

    それは、「人に仕事を任せるとは、どういうことなのか」ということです。

    経営者がすべてを判断し、指示を出し、進捗を確認していれば、目の前の仕事は進むかもしれません。

    しかし、それではいつまでたっても経営者がいなければ動かない組織になってしまいます。

    私が目指しているのは、そういう会社ではありません。

    一人ひとりが自分の役割を理解し、自ら考え、判断し、責任を持って行動する。

    そんな組織をつくりたいと考えています。

    1. 任せることと、放任することは違う

    仕事を任せるということは、単に業務を誰かに渡すことではありません。

    何を実現するのか。

    いつまでに実行するのか。

    どのような成果を求めるのか。

    どこまで自分で判断してよいのか。

    これらを明確にしたうえで、相手を信頼して任せることだと思います。

    一方で、任された側にも責任があります。

    決めたことを実行する。期限を守る。できないときには早めに相談する。そして、結果を振り返り、改善する。

    当たり前のことかもしれません。

    しかし、この当たり前を組織全体で徹底することが、会社の信頼につながっていくのだと思います。

    自由に判断できるからこそ、責任がある。

    その関係を大切にしたいと考えています。

    2. 役職とは、偉さではなく責任の違い

    IKEMARTには、CEO、COO、マネージャーという役割があります。

    それぞれの立場で担う責任は異なります。

    CEOは、会社の進む方向を決め、経営方針と最終的な結果に責任を持つ。

    COOは、その方針を実現するために組織を動かし、人を育て、業務全体の成果に責任を持つ。

    マネージャーは、任された領域を管理し、計画を実行し、具体的な成果につなげる。

    大切なのは、役職そのものではありません。

    自分に与えられた役割に対して、どれだけ責任を果たせるか。

    そして、自分だけが頑張るのではなく、周囲の人が成果を出せる環境をつくれるか。

    特にマネジメントにおいては、自分が仕事をできることと、人を通じて成果を出せることは違います。

    組織を任されるということは、仲間の成長と組織の成果、その両方に向き合うことだと考えています。

    3. 売上よりも、利益を生み出す責任

    IKEMARTでは、売上だけを追いかける経営は目指していません。

    大切なのは、顧客に価値を提供しながら、継続的に利益を生み出せる仕組みをつくることです。

    そのためには、売買差益率や限界利益、運賃、業務効率など、さまざまな数字を正しく理解し、日々の行動につなげる必要があります。

    数字を把握することが目的ではありません。

    数字から課題を見つけ、原因を考え、改善する。

    そして、その改善が一時的なものではなく、仕組みとして残ること。

    それが重要です。

    利益は、誰か一人の頑張りによって生まれるものではなく、組織全体の日々の判断と行動の積み重ねによって生まれるもの。

    だからこそ、一人ひとりが自分の仕事と利益のつながりを理解する組織を目指していきます。

    4. 人を育てることも、経営の責任

    仕事をしていれば、当然うまくいかないこともあります。

    判断を間違えることもあれば、期待した結果が出ないこともあります。

    私自身も、これまで数多くの失敗を経験してきました。

    大切なのは、失敗したことそのものではなく、その後どう向き合うかだと思います。

    なぜできなかったのか。

    何が足りなかったのか。

    次はどうすればよいのか。

    本人が考え、周囲が支援し、改善につなげていく。

    その積み重ねが成長につながります。

    一方で、期待する役割や責任を曖昧にしたまま、ただ見守り続けることが優しさだとも思いません。

    できていることは認める。

    足りないことは率直に伝える。

    改善する機会をつくり、結果をきちんと評価する。

    そして、それぞれの強みが最も活きる役割を考える。

    人を大切にすることと、仕事に対して高い基準を求めることは、決して矛盾しない。

    私はそう考えています。

    5. 経営者自身も変わらなければならない

    そして、何より変わらなければならないのは、経営者である私自身かもしれません。

    これまでの経験から、自分で考え、自分で判断し、自分で動いたほうが早いと感じる場面もあります。

    しかし、それを続けてしまえば、周囲が判断する機会を奪うことになります。

    人に任せる以上、相手の判断を尊重し、失敗から学ぶ機会も大切にしなければなりません。

    もちろん、会社や顧客に重大な影響を及ぼす問題を放置するわけではありません。

    守るべき基準は明確にする。

    そのうえで、できる限り現場に判断を委ねる。

    そして、成果と課題を一緒に振り返る。

    経営者が何でもできる会社ではなく、経営者がすべてをやらなくても成果が出る会社。

    そこを目指していきたいと思っています。

    6. 規律があるからこそ、自由に挑戦できる

    私が考える組織の規律とは、社員を厳しく管理するためのものではありません。

    約束を守る。

    問題を隠さない。

    数字と事実に向き合う。

    自分の役割に責任を持つ。

    仲間を尊重する。

    そして、より良くするために挑戦を続ける。

    こうした共通の価値観があるからこそ、お互いを信頼し、安心して仕事を任せられるのだと思います。

    信頼があるから任せられる。

    任せられるから挑戦できる。

    挑戦するから成長できる。

    そして、一人ひとりの成長が、組織の成果につながっていく。

    そんな好循環をIKEMARTにつくっていきたいと考えています。

    最後に

    IKEMARTは、まだ始まったばかりの会社です。

    組織として未完成な部分もありますし、これから試行錯誤を重ねていくことも多いと思います。

    だからこそ、今の段階から、どのような会社にしていくのかを大切にしたい。

    私が目指しているのは、誰か一人の能力や頑張りに依存する会社ではありません。

    一人ひとりが成長し、お互いを信頼し、責任を果たしながら成果を生み出す会社です。

    そして、社員が安心して働き、顧客が安心して取引できる仕組みをつくること。

    その積み重ねが、IKEMARTの未来につながると信じています。

    自由には責任を。挑戦には規律を。成果には再現性を。

    人を信じ、人を育て、仕組みで成果を出す。

    まずは経営者である私自身が、その姿勢を行動で示していきたいと思います。


    株式会社IKEMART

    代表取締役CEO 網屋 純一

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